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040722.thu. 「城のある町にて」
まずは前回の続き.ところがです.このMavica,画質がイマイチなんです.元画像はこちら(940KB).解像感がないのはともかくとして,木の枝や瓦がつぶれちゃってるんですね.どうやらノイズリダクションの掛けすぎのようです.それにこの写真ではイマイチ分かりませんけど,ダイナミックレンジが狭く,白トビ/黒ツブレしやすいのもいかがかと.空なんかは特に白トビする傾向にあります.1/2.7 inch CCDで210万画素てことで,ダイナミックレンジに関してはちょっと期待してただけに残念ですねぇ.まぁ3年前の機種だから,そのへん割り引いて考えないとちょっと酷ですけど.

あと8cm CD-Rを記録メディアに採用ってコトで気になる記録速度ですけど,少々遅い.とは言っても予想してよりは速いです.GXが高速10MB/sのSDカード使っても書き込みが遅いと酷評されてますけど,だいたいそれと同程度の感覚だから,まぁ許容範囲内かなと.
040722.thu. 「城のある町にて」_a0030391_21565361.jpg
梶井基次郎「城のある町にて」の冒頭の一文より.

今、空は悲しいまでに晴れてゐた。そしてその下に町は甍を竝べてゐた。白堊の小学校。土藏作りの銀行。寺の屋根。そして其処此処、西洋菓子の間に詰めてあるカンナ屑めいて、緑色の植物が家々の間から萠え出てゐる。……

梶井基次郎は1924年(大正13)夏,姉夫婦が住んでいた松阪におよそ1ヶ月滞在していました.その1年後,同人誌に上記作品を寄稿.代表作は「檸檬」.高校の国語教科書にも載ってた,丸善にレモン爆弾置いてくってあのハナシです.で,今日の写真は松阪城跡からの風景.おそらく梶井基次郎もよく似た風景を見ていたものと.今日では白亜の小学校(松阪市立第一小学校)や土蔵作りの銀行(百五銀行?)はRCの現代的な建物に変わってしまいましたが,寺の屋根や家々の間に見える槙の垣根は当時のままです.でも,梶井作品に出てくる主人公って,モラトリアムでダメダメな20代♂が多いんで,なんかヤです.exciteブログの新機能,ライフログって使ってみようと思ったけど,よく分からんからヤメた.

040721|三重/松阪城跡より|Sony CD Mavica MVC-CD200
by nmurasak | 2004-07-22 17:05 | 写真/カメラ
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