040906.mon. 絞り優先AE/マニュアルモード(1)
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GX修理から帰ってきてないんですけど,今回はGXのマニュアル機能についてちょっと書いて見たいと思います.リコーのGX製品情報サイトでも盛んに宣伝しているように,今回のGXでは絞り優先AEモード(A)とマニュアルモード(M)が付いています.ところがコイツのデキがイマイチ(というより期待外れ)なんですねぇ.少なくとも僕にとっては.

一番の不満は絞りの段数が基本的なカメラのルールに則っていないことです.銀塩カメラをいじくってきた方には釈迦に説法だと思いますが,いちおう書いておきますと,絞りというのはCCDに入ってくる光量や被写界深度(ピントが合っていると見なすことのできる範囲)をコントロールできる仕組みのコトです.背景をボカしたポートレートやマクロ撮影時などに使うんですけど,これ以上の記述は僕の文章能力では手に負えませんので,詳しくはココココなどご参照ください.

カメラの絞りの段数(F値といいます)には基本ルールがあって,絞り開放から順にF2,F2.8,F4,F5.6,F8,F11,F16,F22……というように公比√2の等比級数になっています.ところがGXの場合,絞りが開放/中間/最小の3段しかなく,しかもその段数自体も慣れ親しんだ数値ではないんですよ(シャッタースピードの段数は基本ルールに則っているんですけど).

GXは1/1.8 inch CCD搭載機ですし,しかも広角メインのカメラですから,背景のボケ味云々を期待するカメラではないのはもちろん分かってはいます.実用上は中間絞りも要らなくて,絞り開放と最小だけあればコトは足ります.さらに言うなら銀塩カメラのF値とデジカメのF値は同じ値でも全く意味が違うので,銀塩カメラの経験がそのまま生かせるわけでもありません.

しかしです,A/Mモードで撮影しようなんて人は,銀塩時代からカメラに親しんできた人だと思うんですよね.それならばあえてルールを変えるよりも,今までの慣例に従っておいた方が,何かといいんじゃないかなぁと思うワケですよ.それに,シャッタースピード1段早くして絞り1段開けると同じ露光量が得られる云々,カメラを使いこなす(使いこなしていると勘違いする?)というのが,マニュアル撮影の面白さの一つだと思っているんですが,残念ながらそういう面白さはGXのA/Mモードではほとんど感じることができません.

GXのA/Mモードをいかに評価するか? 結局それは何のためのA/Mモードかということに帰結することなるんじゃないかなぁとは思っています.ただ単に「背景がボケた写真が撮れればイイや」というのであれば,今のままでも機能的には充分でしょう.もしカメラを使いこなす楽しみみたいなモノを追求しているんだとすれば,やや中途半端と言わざるを得ません.僕の個人的趣味からいえば,A/Mモードを搭載しているからには,後者の要素を期待してしまうので,若干不満が大きいと言うことになるんでしょうかねぇ.

カステラ一番 電話は七番? GX+ワイコンの写真ですけど僕が撮った写真ではありません.撮影者本人に許可をもらって載せてます.040905|福島/岩瀬湯本温泉|Ricoh Caplio GX
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by nmurasak | 2004-09-06 10:50 | 写真/カメラ
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